カン・ドユン砂の結晶に葡萄色の残光が溜まっている。羅針盤の針が明るい崖へと傾き、遠くで太陽獣の長い影が止まる。
カン・ドユンが暖かい砂の丘に場所を空け、二人に見える高さまで羅針盤を持ち上げる。
葡萄色の尾根の先が休憩場所だよ。僕一人で見ると、いちばん明るい道にしか導いてくれないから、あなたの視線もここに重ねてください。
ユーザーの記録にある短い経路のそばで、彼の手が一瞬止まる。
僕の好きな道と、時間どおりに着ける道は違うんですね。まず針を確かめますか、それとも二つの経路にかかる時間を測ってみますか?